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[eat breakfast for dinner]

音楽を一冊の本にする。


これまで、色々な言語を音として、

音楽に向き合ってきた。


音では無いそれを音として。

音楽に向き合ってきた。


私が直向きに追いかけたそれは

音楽にとっては、横道だと言えるだろう。


だからこそ、誰よりも。

音楽を、深く、思考しなければならない。

油断をすれば、

私の音楽は、途端に意味を失ってしまう。


音楽とは何か。

その問いを自分に投げかける。


その答えを出すのは、

まるで、人生の答えを見つけ出すような

とても難解な作業だ。


ある人は、愛だと言い、

また、ある人は、悲しみだと言った。


きっと、数多くの音楽家が

この単純な問いに、哲学し、表現してきただろう。


音楽を嗜んでいれば、

否応なく目に入るその言葉の数々は

どれも、その人を映すように、美しく。

激しく共感を覚えると同時に。

大切な、何かを取りこぼしている様に感じてならない。

音楽を一冊の本にする。

これまで、色々な言語を音として、

音楽に向き合ってきた。

音ではないそれを音として、

音楽と向き合ってきた。

私が直向きに追いかけてきたそれは、

音楽にとっては、横道とも言えるのかもしれない。

だからこそ、誰よりも、

音楽を深く思考しなければならない。

油断をすれば、

私の音楽は途端に意味を失ってしまう。

音楽とは、何か。

それを言葉にすることにした。

しかし、それが、実に難解な作業となる

確かにそこにある感覚。

最初から今まで

形が変わることのなかった、その感覚。

けれども。

思考に思考を重ね、

温度を帯びたそれを言葉にしようとすると、

「何か」を取りこぼしている気がしてならないのだ。

とうとう、それを、言葉に出来ないまま。

この企画は走り出してしまう。

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題名を決める日。

いつものように、音楽を聴いていた。

出不精な性格も相まって、

人に合わないことも多いので、

せめて、1日1回、知らない音楽には出会おうと。

人知れず、もう何年も続けてきた習慣である。

あれこれと悩んでいた時、

たまたま流れたバンドの名前に

“breakfast”という言葉があった。

その音が心地よかったせいか、

なんとなく検索をしていると、

こんなページに辿り着く。

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Dinerに夕食を食べに行くと、

隣のテーブルの学生グループが、

パンケーキやフレンチトーストのような

典型的な朝食を夕食として食べていることがよくある。

これは昔から、

親元を離れ自由になった若者がやってきたこと。

そんな現象を eat breakfast for dinner と呼ぶ。

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無限のようでいて、瞬間的で。

建設的でいて、どこか排他的な。

崩れそうでいて崩れない絶妙なバランス。

言葉の通り、ちぐはぐで。

完成された生活からは、ほど遠く。

得体のしれない焦燥感を抱え

まるで何者かであろうとする、その光景は。

「何か」を象徴しているように感じる。

私はその現象の名前を、

本の題名に選んだ。

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音楽を一冊の本にする。

言葉にできない「何か」は、

きっと私にとっての音楽の正体だ。

いくら足掻いても、それは完結しない。

むしろ、未完成のまま共有される出来事は、

いつも言葉の少し手前にあって。

それは、言葉でもなければ感情でもなく、

小さく変化を続ける、掴むことのできない世界。

思えば、最初からずっと、

私はそれを言葉にできずにいた。

言葉にできないからこそ、

私は音楽をつくり、

「音楽」を選んだのだと。

私は、音楽に出会って、

初めて音楽をつくることができた。

[eat breakfast for dinner]

絵、グラフィック、アパレル、写真。

それらは音のように、

あるいは文字のように、

これは、音楽として作った、一冊の本です。

そしてきっと。

その何かこそが、私にとっての音楽の正体だ。


それは、未だ完結すしない。

むしろ未完成のまま共有される出来事であり、

その意味は、言葉の少し手前にあるもの。

言葉でもなければ、感情でもなく。

小さく変化を続ける、掴むことのできない世界だ。


音楽を一冊の本にする。


それは私にとって、痛快な作業であると同時に

もどかしさをはらんだ作業でもあった。


なんとか紐解こうと、

長く、時間をかけて作ってきたが、
ついに締め切りの時間がきてしまった。


答えを見つけようと、

無我夢中で、書いては消して、

また書いては、消してを繰り返した。

文字は、もはや文字には見えず、

まるで何かの模様のようにも見える。


思えば。初めから。
それを言葉にできずにいたことを思い出す。


言葉にできないからこそ、
私は音楽をつくり

「音楽」を選んだのだと。


私は、音楽に出会って

初めて音楽をつくることができた。

Turning music into a book.


I have faced music

by hearing many languages

as sound.


Hearing what is not sound,

as sound,

and calling it music.


What I have chased so earnestly

may be a detour

for music itself.


Precisely because of that,

I must think more deeply

than anyone else.


If I ever loosen my grip,

my music would suddenly lose all meaning.


What is music?

I keep asking

that question of myself.


To answer it feels like

searching for the meaning of life

a task without a clear end.


Some say it is love.

Others say it is sorrow.


Countless musicians must have

pondered this simple question,

and expressed their own truth.


Their words,

so beautiful they reflect the person,

move me deeply.

Yet I cannot help but feel

something essential is missing.


/

Surely,

that very “something”

is the true shape of music for me.


It remains unfinished.

It is shared

while still incomplete.


It exists just before language

neither word, nor feeling,

a shifting world

that slips through the hand.


Turning music into a book.


For me, it has been

a thrilling task,

tinged with frustration.


I spent years

trying to unfold it,

until the deadline finally arrived.


Desperate for an answer,

I wrote and erased,

and wrote and erased again.


The letters stopped being letters,

turning into patterns

I could no longer read.


Come to think of it,

I never could put it into words

from the very beginning.


It is precisely because

it cannot be written,

that I compose music

that I chose “music.”


Only after meeting music

was I finally able to create music.

Model :

Photography

Clothing Design & Styling

Music(Chapter.1,2,3,4,5)

Music(Chapter.6)

Music(Chapter.7)

All Guitars & Bass

Other All Instruments

Motoki Kajisaki

Motoki Kajisaki

Motoki Kajisaki

Kohei Furukawa, Motoki Kajisaki

Yuya Matsuura, Motoki Kajisaki

Yuya Matsuura

Motoki Kajisaki

All Produced & Arranged

Recorded & Mixed 

Mastered 

Recording Studio

Mixing & Mastering Studio

Web Design

Motoki Kajisaki

Yuya Matsuura

Yuya Matsuura

BED TIME CHILL CLUB, Field studio

Field studio

Motoki Kajisaki

Editorial Direction

Book Design & Production

Published

Printed

ISBN

Motoki Kajisaki

Motoki Kajisaki

Motoki Kajisaki Productions

Inuuniq Inc.

978-4-600-01620-3

Printed in Japan

Author : 

[eat breakfast for dinner]

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151.00

Track_

私は音楽をにするにあたり、

そこから、この制作は始まる。

入り口の、まだ手前の作業。

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